ミツバチ不足の経緯訂正 2015年2月1日現在

2014年9月から11月の間、下記のようにミツバチ不足の経緯が訂正されました。
ミツバチ不足の経緯に間違いがあった第1回ミツバチの不足問題に関する有識者会議資料は、1.養蜂をめぐる情勢の中で、情報が転載されて、改訂されました。

この事例に従い、農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取組(Q&A)も訂正されました



訂正例  1



訂正前



第1回ミツバチの不足問題に関する有識者会議         配布資料 



花粉交配用ミツバチ不足問題の経緯

平成19年秋  豪州からのみつばち(女王蜂)がノゼマ病が動物検疫で検出→11月以

降、輸入途絶。 (注:政府による輸入停止ではなく、あくまでも業者が検疫条件を満

たすものを供給できないことによる輸入途絶。)



訂正後

養蜂について の http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/sonota/bee.html



1.養蜂をめぐる情勢 に転載(抜粋を添付)



http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/lin/sonota/pdf/yoho_meguji_201412.pdf



・平成21年に問題となった花粉交配用蜜蜂不足は、

@前年(平成20年)夏に、天候不順、ダニ等の被害により、働き蜂の増殖が不十分で

あったこと。



A前々年(平成19年)から、女王蜂の主要供給国であるオーストラリアからの蜂の輸

入が見合わされていたこと(注)などが主な要因。

(注)オーストラリアの一部の州で蜜蜂の病気届出制度が変更され、同国から蜜蜂を輸出

する時に病気がないことを保証するための方法などに関する日本とオーストラリアの間の取り決めの内容が見直されるまで、オーストラリア政府が自主的に女王蜂の輸出を見合わせていたもの。

 



訂正例 2 



農薬による蜜蜂の危害を防止するための我が国の取組(Q&A)(2014.9月改訂)

http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_mitubati/qanda.html#q4

訂正前

A4.

我が国では、2008年、一部の地域で花粉交配に使用する蜜蜂が不足しましたが、これは「蜂群崩壊症候群」(CCD)によるものではありません。我が国では、2008年から2009年にかけて蜜蜂の蜂群数が減少し、一部地域において花粉交配用蜜蜂の不足が生じました。その原因として、天候不順や寄生ダニの被害等により蜜蜂が十分に繁殖できなかったことや、オーストラリアで病気が発生したため2007年11月から同国からの女王蜂の輸入が見合わされていたことなどが考えられました。養蜂家などには、農薬の影響ではないかとする声もありました。





一方、欧米では、働き蜂のほとんどが女王蜂や幼虫などを残したまま突然いなくな

り、蜜蜂の群れが維持できなくなってしまう「蜂群崩壊症候群」(CCD)が2000年代から問題になっています。米国では、問題が明らかとなった2006年以降、5年連続で蜜蜂の群れの3割以上が越冬できずに消失し、2011年の冬にも22%の群れが越冬できなかったと報告されています。日本ではこのような現象は見られていません。



訂正後

A4.

蜂群崩我が国では、2008年、一部の地域で花粉交配に使用する蜜蜂が不足しました

が、これは壊症候群」(CCD)によるものではありません。我が国では、2008年から2009年にかけて蜜蜂の蜂群数が減少し、一部地域において花粉交配用蜜蜂の不足が生じました。その原因として、天候不順や寄生ダニの被害等により蜜蜂が十分に繁殖できなかったことや、2007年11月から女王蜂の主要供給国であるオーストラリアからの蜂の輸入が見合わされていたこと(注)などが考えられました。養蜂家などには、農薬の影響ではないかとする声もありました。





一方、欧米では、働き蜂のほとんどが女王蜂や幼虫などを残したまま突然いなくな

り、蜜蜂の群れが維持できなくなってしまう「蜂群崩壊症候群」(CCD)が2000年代から問題になっています。米国では、問題が明らかとなった2006年以降、5年連続で蜜蜂の群れの3割以上が越冬できずに消失し、2011年の冬にも22%の群れが越冬できなかったと報告されています。日本ではこのような現象は見られていません。

(注)オーストラリアの一部の州で蜜蜂の病気届出制度が変更され、同国から蜜蜂を輸

出する時に病気がないことを保証するための方法などに関する日本とオーストラリアの間の取り決めの内容が見直されるまで、オーストラリア政府が自主的に女王蜂の輸出を見合わせていたものです。